2017年8月8日火曜日

5月27日(土)空海の生まれ育った町で

 午前9時も30分を過ぎた頃、起床。寝ぼけ眼のまま、いそいそと外出準備。
 善通寺の公民館で行われた、友人の映画監督・梅木佳子さんの上映会に行く。昨年撮影していた映画「Lemon&Letter」。スタッフには、ぼくの映画「エソラ」でご一緒した方もちらほらと見える。
 遅れて到着したので、有希はまだみてないデビュー作の上映には間に合わず。新作の「Lomon&Letter」のみ、じっくりと腰を落ち着けてみる。前作と同じく、瀬戸内海の男木島を舞台に展開する恋物語。とてもささやかで、かわいらしいお話。短編なのがもったいない。
 朝兼昼ごはんをどうしようかと、車で善通寺の街なかを走っていると、トリコロールの飾りつけが目に入る。そう云えばそこは、ずっと以前から気になっているお店。車を停めて、お店に入る。
 内装は、典型的な昭和の喫茶店。席に着いて、注文をする。有希は生ハムの冷製パスタ、ぼくは牛肉ときのこのクリームソースフィットチーネを。お店の名前がわからずきょろきょろしていると、天井近くにそれらしきアルファベットが。「BOUQUET(ブーケ)」という名前らしい。「since 1978」とも書かれているので、1978年からやっているみたい。


 お店の入口付近にはビーグル犬が居て、ずっとお昼寝している。愛想を振りまく素振りさえ見せないので、相当な老犬だろう。ブランケットに包まれて、とても気持ちよさそう。


 ちゃんと手作りされたパスタも、おいしかった。
 帰り際、お店の奥さまらしき人とすこしだけ犬談義など。
 お店を出て、駐車場までの路地を歩く。古くて立派な日本家屋が何軒かあった。こういう街並みは、なくなってほしくない。
 一旦、帰宅。
 夜にかけるレコードを選ぶ。具体的にではなく、漠然としたイメージで。その場に集う客層によっても変えるので、実際にはかけないレコードも多い。
 夕方、善通寺の雑貨屋さん「カガラカン」へ。店主のあいさんと店内の商品を移動させつつ、ステレオやレコードプレイヤをセッティング。
 18時過ぎ、「カガラカン*レコード鑑賞会」スタート。友人や、お店の常連さんなんかがゆるゆると来てくれる。


 Tetugakuyaでやったレコード鑑賞会を踏襲して、1曲かけてはおしゃべりをして、また1曲かけてはおしゃべりをしてのパターン。
 有希はイベントが終わらないうちに、ケンイチさんと連れ立って近所の焼き鳥屋に出かけたらしい。いつの間にか居なくなったと思ったら!イベントの終わり間近にメッセージが来たものの、結局30分ほど延長してぼくはレコードをかけ続けた。
 終了後、来てくださった何人かの方とおしゃべり。楽しんでもらえたようで、よかった。
 テキパキと片づけをして、店主のあいさんとパートナーさんにお礼を云って、最後まで聴いてくれていた義くんと焼き鳥屋へ向かう。飲んだくれている有希&ケンイチさんと合流。嗚呼、のんきだねー。
 義くんと焼き鳥を何本か注文して、ソフトドリンクで流し込む。自分に、お疲れさん。

2017年8月7日月曜日

5月26日(金)何かを生みだしている女たち

 通常業務。ただし、午後3時に仕事は早退。
 高松へ向かう。
 有希がBOOK MARUTEで用事をすませている間、北浜アリー周辺を愛犬つぶと散策。古い倉庫やビルがリノベーションされた一角は、いつ来ても楽しい。


 街なかに移動。つぶを車に残して、ぼくと有希は会食へ。
 初めて訪れるスペイン料理店「天の川」にてディナー。シアターデザインカンパニー代表・植田さんと有希、現代アーティスト・長野由美さん、服飾アーティスト・平川めぐみさんの5人で。「ぬぐいぬち」プロジェクトに関わった女性陣は、みんなタフ。話しをしてみたら、そんな印象。
 2次会は、平川さん行きつけのバーに行く。店頭に看板はなく、椅子もボロボロ。ものすごい場末感に圧倒される。トイレを借りたら入口がまた狭くて、それにもびっくりする。大家さんが無理矢理改築したせいなんだとか。色々、すごい。
 みんなが3次会に行くタイミングで、ぼくだけ車に戻る。
 車の中で待っているつぶに、晩ごはんをあげる。おいしそうに食べているのを見てたら、ムショーに眠くなる。結局、仮眠。
 有希からの電話で起きる。4次会は喫茶店「半空」へ行くらしいので、ぼくも合流。つぶと一緒に車を出る。フェリー通りを散策した後、先に帰る平川さんにつぶを会わせる。「またね。」
 最後まで残った植田さん、有希とぼくとつぶの川田中家で「半空」へ。珈琲とともに、SNSの投稿で見かけたフルーツサンドを注文。真夜中の背徳。


 お酒をのんでいる有希は、いい感じに酔っ払い。ツッパリごっこなどしてみたり。


 だらだらと、愉快な夜更かし。
 ぼくだけお酒を飲んでいないので、車を運転して植田さんを自宅まで送り、帰路へ。
 途中、コンビニの駐車場で仮眠をとりながら、帰宅。

5月25日(木)居心地のいい場処

 通常業務。ただし、社長は旅行で不在。
 納品2件。
 昨夜のうちに子犬部屋を撤去したので、愛犬つぶの寝床がようやく復活した。ぼくの枕の隣に、つぶ専用の枕が置いてある。子犬が産まれる前は、そこがつぶの定位置だった。


 これでようやく、家族3にん水入らず。元の生活に戻れる。
 夕方、つぶを連れてTetugakuyaへ。仕事帰りの有希も合流。
 有希がすこし前に買ったJBLの携帯スピーカーを持ち込んで、iPodに入っている昭和初期のジャズソングをかけてみる。お店の雰囲気とぴったり。
 たまたま居合わせたお客さんとも色々おしゃべり。
 晩ごはんは丸亀のcafe la taupeにて。

2017年8月6日日曜日

5月24日(水)ドナドナ

 久しぶりの雨模様。
 通常業務。
 昼休みは、高瀬の「三好うどん」へ。今日は混んでいて、すこし待った。いつも通り、いりこのおにぎりと肉ぶっかけうどんを。
 台湾の最高司法機関が、同性婚を支持する判断を下したとか。アジアで初の快挙となりそう。一方の日本は、まだまだだなあ…。
 夕方、かきを引き渡す準備。ワクチン注射の証明書やら、もろもろ。


 かきがもらわれる先は、有希の実家。川田家。かつて、ゴールデンレトリバーを飼っていた経験があるので、何の心配もない。
 ついでにぼくらは、晩ごはんもごちそうになる。
 帰宅後、子犬の部屋を解体。「明日にすれば?」という有希を傍目に、ほぼほぼひとりで片づけてしまう。床も念入りに拭き掃除。
 全部終わったのは、午前1時も回ろうかという頃。ようやっと解放されて、すっきり。

5月23日(火)育児と向き合う

 通常業務。
 かきを子犬部屋から出して自由にさせている時。なるべく気をつけて見てはいるのだけど、知らぬ間に粗相をされる。それも、キッチンマットの上。そのたび洗濯機を回して、天気がよければ外に干すか、そうでなければコインランドリーに持って行って乾燥機にかける。『子犬と暮らす』というのは、コントロールできないそんな出来事のくり返しなのだ。頭では解かっているものの、あんまり毎日くり返されるとヒステリックにもなる。そうして、余裕のない自分にイヤ気がさす。
 この数週間、ぼくがひとりで世話していたことも原因のひとつかもしれない。「可愛さ」が「憎さ」にとって替わる瞬間。そうしてまた、自分にイヤ気がさすのだ。
 そろそろ、限界かもしれない。近いうちに、引き取ってもらおう。もらわれるべきお家に。
 犬は、成犬になればなるほどかわいさが増す。飼い主が試行錯誤しながら「しつけ」をして、できるようになった「しつけ」の分、犬と飼い主が共有できる『喜び』もまたひとしおなのだ。それに比べたら、子犬時代の愛くるしさというのは、ある種の幻想ではないかとすら思う。
 夜は、有希作の晩ごはん。トマトソースのパスタやら、クミンの入ったサラダやら。久しぶりに赤ワインものむ。
 録りためていた英国のTVドラマ「ダウントン・アビー」を一挙に見る。この早いテンポと、見過ごせない物語の顛末。最終シーズンも、すっかり夢中である。

5月22日(月)好奇心は死ぬまで失くさない

 通常業務。納品1件。
 午前10時の休憩時間。つぶの腕枕で、かきが寝ている。ほほえましい母子の図。


 またしても、ネットオークションで落札したレコードが届く。

*ブリジット・バルドーのベスト盤LP
*かまやつひろし(ムッシューかまやつ)「我が良き友よ」7インチ

 ムッシューの方は、B面の「ゴロワーズ」が目当て。この曲はぼくにとってバイブルみたいなもの。『好奇心を死ぬまで失くさない。』それを人生の時々で、噛みしめるために聴いている。
 夕方、one koan周辺をつぶ&かきと散歩。1時間くらい。
 しばらく外泊続きだった有希が、ようやっと帰宅。
 夜は詫間の居酒屋「とくしげ」でプチ打ち上げ。新メニューの鯖寿司が美味しかった。

2017年8月1日火曜日

5月21日(日)何もしない日曜日

 休日。
 ゆうべは夜更かししたので、昼過ぎまで寝てた。
 起きて、ごぞごぞと雑用をする。
 『せっかくの休日、どこか出かけないともったいない!』と図らずも思ってしまうけど、つぶとかきが仲良くお昼寝しているのを見たら、『無理に出かける必要もないか…』という気になる。
 ぼくもだらだらと、夕方過ぎまでお昼寝。
 午後5時過ぎ。つぶとかきを連れて、多度津のTetugakuyaへ。大正堂さんも偶然来て、おしゃべり。




写真: むらかみあやの

 帰り。スーパーでテキトウにお惣菜を買って、家で食べる。自炊もサボり。
 見事に、何もしない日曜日だった。