2019年7月16日火曜日

2019年7月16日(火)2本の映画から学ぶこと

 さすがに寝るのも飽きた。夏風邪。だいぶマシにはなったけど、まだ完治せず。


 退屈まぎれに映画を2本みる。数ヶ月前からNetflixに登録しているので、そこにある映画ならどれでも見放題。

 1本目は、英国の歴史映画「未来を花束にして」。女性の参政権が認められていなかった時代に、男性優位社会と闘っていた女たちの物語。
 これが公開された当時、邦題が物議を醸していたことを記憶している。原題の「Suffragette」とはそのまま「女性参政権運動活動家」なのだけど、日本のタイトルはなんともふわっとした「未来を花束にして」。タイトルから政治色をすっかり抜いてしまうのは日本で配給する際の常套手段なのだけど、さすがにここまで変わるのはどうしたものかという論争が。喧々諤々。
 映画自体はとてもよい。メリル・ストリープとヘレナ・ボナム=カーターはやっぱりその役だねって感じ。主役のモード演じるキャリー・マリガンの表情が、どんどん険しくなる。夫に家を追い出され、子どもまで奪われて、もう何も失くすものがなくなった彼女の表情は、ひとつの決意に満ちていく。
 物語がどう収束するのか、もちろんここには書かない。映像がホワイトアウトしたと思ったらいつの間にか実際の記録映像に変わる。そこで、「嗚呼、これは実話なのだ。」と実感を込めて思い知らされるという仕掛け。

 さて、2本目。こちらはNetflixオリジナルのドキュメンタリー映画「マーシャ・P・ジョンソンの生と死」。マーシャって誰?って人の方が多いと思う。ぼくもそうだった。
 1969年に、米国のニューヨークにあるストーンウォールインというゲイバーで、同性愛者たちの一斉蜂起があったのはご存知でしょうか?ニューヨーク市警から度重なる嫌がらせを受けていた同性愛者たちが、ついに衝突へ向かう。その口火を切ったのがトランスウーマンのシルヴィアとドラァグクイーンのマーシャだと言われている。LGBT解放運動の発端となったこの事件の、伝説的なふたり。しかしマーシャはそれから23年後の1992年、遺体となってハドソン川から引き上げられる。
 警察は自殺としてその事件を処理した。しかし、彼女のことをよく知る友人たちは殺人ではないかと考えていた。「彼女は自殺をするような人じゃない!」
 映画は、そこからさらに25年が経って、再検証する過程を追いかけている。
 結局、殺人という確たる証拠は出ない。脅迫電話の記録から、見せしめにマフィアから殺されたのではないかという推測ができるだけ。失意に沈む関係者。
 マーシャと行動を共にしていたシルヴィアは、LGBTの解放運動が進む中で排除されてしまう。心身ともに疲弊したシルヴィアは、ホームレスにまで落ちぶれる。しかし、最終的には救いの手が差し伸べられた。彼女は後年、伝説の活動家として復活を果たす。この映画で救いなのは、そこだけだ。

 さて、なぜこの2本なのか。実は、自分を鼓舞したいがためだったりします。
 この21日に、日本でも参院選があります。ぼくは同性婚を求めている活動家として、選挙には必ず行きます。そこで皆さんにもお願い。同性婚にかかわらず、社会的弱者にやさしく手を差し伸べてくれる党に投票いただけませんか?
 『投票しない』ということは、多数派に加担していることとなります。現政権の目にあまる暴走は誰の目にも明らかだと思います。これを食い止めるためには、それに拮抗する野党(特に立憲民主、共産、社民、れいわ新選組)に票を入れるしか手がないのです。中には「白票」で抗議するという人も居ます。その気持ちは、解ります。しかしそれも結局、多数派に加担するだけなのです。ちゃんと自分の頭で考えて、入れるべきところに入れてください。
 日本はとかく投票率が低い。これは翻すと、民主主義が機能していないという状態です。日本は、近代国家として成熟していません。大多数の国民が選挙に行かず、積み上げられた問題を見て見ぬふりしているのだから、そう言われても否定できないと思います。
 特に、若い世代に言いたい。今、日本を動かしている60代〜80代の人たちは、後がありません。10年もすれば、彼らのほとんどがこの世から去っているでしょう。その時に、彼らが残す負債を払い続けるのはぼくらなのです。ただでさえ少子化の時代に、この国は方向転換を迫られています。自分たちがこの国を動かさなくてはいけなくなった時に、どういう国であってほしいかを、今からちゃんと考えませんか?選挙は、それを意思表示する場です。

 映画「未来を花束にして」も、ドキュメンタリー映画「マーシャ・P・ジョンソンの生と死」も、世の中に対して変革を求めていた人たちの話だ。歴史の中では大した評価がなされていないかもしれない。しかし、何より自分事として動かざるをえなかった。政治とは本来、そういうものだ。そうやってひとりひとりが参加して、作り上げるものだ。その原点を、映画を通して再確認いただければと思う。

2019年7月15日月曜日

2019年7月15日(月) 風の吹くまま気の向くままに、日記再開。

 2016年12月から、ほぼ6ヶ月間続けてた日記。だいぶ時間が空いてしまったけど、また再開しようと思う。今度は、日常の細かいところまでレポートするのではなく、所感を大ざっぱに書く。毎日は書かなくてもいいや。気の向く時に、気の向くままに。

 数ヶ月前に、小西康陽氏の単行本「わたくしのビートルズ」を買った。暇を見つけてはちょこちょこと読み進めている。この連休は少し遠出がしたいと思っていたのだけど、エアコンつけっぱなしで寝てしまったせいで風邪をひき、あまり出歩けない。ベッドの中でごろごろしながら、氏の本をさらに読み進めては、眠たくなったら眠る生活。そんな連休も今日で最終日とは。嗚呼。
 昨日はかろうじて高松に行った。雨が降りそぼつ中、古本市に足を運んだ。何か面白い古書が出てないかと探したのだけど、今回は外れ。めぼしいものは特になかった。
 知り合いを見つけては挨拶をする。出店者の方にも、お客さんの方にも。
 ふと、イラストレーターのブースを見つける。バッジやトートバッグやTシャツがぼくごのみだ。ミントグリーンのTシャツを見るなり一目惚れし、買おうと手に取ったのだけど、サイズが「S」しかなくてあきらめざるをえなかった。残念に思ってたら、ふと目に入った「似顔絵、書きます」の文字。早速、ぼくとパートナーと愛犬の似顔絵を描いてもらうことにした。
 若いイラストレーターの名前はyuk tamuraさん。簡単にスケッチをして、いざ本番。付けペンでさらさらと描く。15分もしないうちに完成。その出来栄えは感動的。いつか出す本の表紙には、この絵を使わせてもらおう。そんな妄想をしつつ。


 今年はめずらしく、梅雨らしい梅雨。雨の少ない香川県では、ほんとにめずらしい。
 今日の晴天はいつまで続くのだろう。久々に窓を開け放したら、とても気持ちのいい風が入ってくる。そしてぼくの風邪は、まだ治らない。嗚呼。
 夏風邪はあなどれんね。

2017年8月8日火曜日

5月27日(土)空海の生まれ育った町で

 午前9時も30分を過ぎた頃、起床。寝ぼけ眼のまま、いそいそと外出準備。
 善通寺の公民館で行われた、友人の映画監督・梅木佳子さんの上映会に行く。昨年撮影していた映画「Lemon&Letter」。スタッフには、ぼくの映画「エソラ」でご一緒した方もちらほらと見える。
 遅れて到着したので、有希はまだみてないデビュー作の上映には間に合わず。新作の「Lomon&Letter」のみ、じっくりと腰を落ち着けてみる。前作と同じく、瀬戸内海の男木島を舞台に展開する恋物語。とてもささやかで、かわいらしいお話。短編なのがもったいない。
 朝兼昼ごはんをどうしようかと、車で善通寺の街なかを走っていると、トリコロールの飾りつけが目に入る。そう云えばそこは、ずっと以前から気になっているお店。車を停めて、お店に入る。
 内装は、典型的な昭和の喫茶店。席に着いて、注文をする。有希は生ハムの冷製パスタ、ぼくは牛肉ときのこのクリームソースフィットチーネを。お店の名前がわからずきょろきょろしていると、天井近くにそれらしきアルファベットが。「BOUQUET(ブーケ)」という名前らしい。「since 1978」とも書かれているので、1978年からやっているみたい。


 お店の入口付近にはビーグル犬が居て、ずっとお昼寝している。愛想を振りまく素振りさえ見せないので、相当な老犬だろう。ブランケットに包まれて、とても気持ちよさそう。


 ちゃんと手作りされたパスタも、おいしかった。
 帰り際、お店の奥さまらしき人とすこしだけ犬談義など。
 お店を出て、駐車場までの路地を歩く。古くて立派な日本家屋が何軒かあった。こういう街並みは、なくなってほしくない。
 一旦、帰宅。
 夜にかけるレコードを選ぶ。具体的にではなく、漠然としたイメージで。その場に集う客層によっても変えるので、実際にはかけないレコードも多い。
 夕方、善通寺の雑貨屋さん「カガラカン」へ。店主のあいさんと店内の商品を移動させつつ、ステレオやレコードプレイヤをセッティング。
 18時過ぎ、「カガラカン*レコード鑑賞会」スタート。友人や、お店の常連さんなんかがゆるゆると来てくれる。


 Tetugakuyaでやったレコード鑑賞会を踏襲して、1曲かけてはおしゃべりをして、また1曲かけてはおしゃべりをしてのパターン。
 有希はイベントが終わらないうちに、ケンイチさんと連れ立って近所の焼き鳥屋に出かけたらしい。いつの間にか居なくなったと思ったら!イベントの終わり間近にメッセージが来たものの、結局30分ほど延長してぼくはレコードをかけ続けた。
 終了後、来てくださった何人かの方とおしゃべり。楽しんでもらえたようで、よかった。
 テキパキと片づけをして、店主のあいさんとパートナーさんにお礼を云って、最後まで聴いてくれていた義くんと焼き鳥屋へ向かう。飲んだくれている有希&ケンイチさんと合流。嗚呼、のんきだねー。
 義くんと焼き鳥を何本か注文して、ソフトドリンクで流し込む。自分に、お疲れさん。

2017年8月7日月曜日

5月26日(金)何かを生みだしている女たち

 通常業務。ただし、午後3時に仕事は早退。
 高松へ向かう。
 有希がBOOK MARUTEで用事をすませている間、北浜アリー周辺を愛犬つぶと散策。古い倉庫やビルがリノベーションされた一角は、いつ来ても楽しい。


 街なかに移動。つぶを車に残して、ぼくと有希は会食へ。
 初めて訪れるスペイン料理店「天の川」にてディナー。シアターデザインカンパニー代表・植田さんと有希、現代アーティスト・長野由美さん、服飾アーティスト・平川めぐみさんの5人で。「ぬぐいぬち」プロジェクトに関わった女性陣は、みんなタフ。話しをしてみたら、そんな印象。
 2次会は、平川さん行きつけのバーに行く。店頭に看板はなく、椅子もボロボロ。ものすごい場末感に圧倒される。トイレを借りたら入口がまた狭くて、それにもびっくりする。大家さんが無理矢理改築したせいなんだとか。色々、すごい。
 みんなが3次会に行くタイミングで、ぼくだけ車に戻る。
 車の中で待っているつぶに、晩ごはんをあげる。おいしそうに食べているのを見てたら、ムショーに眠くなる。結局、仮眠。
 有希からの電話で起きる。4次会は喫茶店「半空」へ行くらしいので、ぼくも合流。つぶと一緒に車を出る。フェリー通りを散策した後、先に帰る平川さんにつぶを会わせる。「またね。」
 最後まで残った植田さん、有希とぼくとつぶの川田中家で「半空」へ。珈琲とともに、SNSの投稿で見かけたフルーツサンドを注文。真夜中の背徳。


 お酒をのんでいる有希は、いい感じに酔っ払い。ツッパリごっこなどしてみたり。


 だらだらと、愉快な夜更かし。
 ぼくだけお酒を飲んでいないので、車を運転して植田さんを自宅まで送り、帰路へ。
 途中、コンビニの駐車場で仮眠をとりながら、帰宅。

5月25日(木)居心地のいい場処

 通常業務。ただし、社長は旅行で不在。
 納品2件。
 昨夜のうちに子犬部屋を撤去したので、愛犬つぶの寝床がようやく復活した。ぼくの枕の隣に、つぶ専用の枕が置いてある。子犬が産まれる前は、そこがつぶの定位置だった。


 これでようやく、家族3にん水入らず。元の生活に戻れる。
 夕方、つぶを連れてTetugakuyaへ。仕事帰りの有希も合流。
 有希がすこし前に買ったJBLの携帯スピーカーを持ち込んで、iPodに入っている昭和初期のジャズソングをかけてみる。お店の雰囲気とぴったり。
 たまたま居合わせたお客さんとも色々おしゃべり。
 晩ごはんは丸亀のcafe la taupeにて。

2017年8月6日日曜日

5月24日(水)ドナドナ

 久しぶりの雨模様。
 通常業務。
 昼休みは、高瀬の「三好うどん」へ。今日は混んでいて、すこし待った。いつも通り、いりこのおにぎりと肉ぶっかけうどんを。
 台湾の最高司法機関が、同性婚を支持する判断を下したとか。アジアで初の快挙となりそう。一方の日本は、まだまだだなあ…。
 夕方、かきを引き渡す準備。ワクチン注射の証明書やら、もろもろ。


 かきがもらわれる先は、有希の実家。川田家。かつて、ゴールデンレトリバーを飼っていた経験があるので、何の心配もない。
 ついでにぼくらは、晩ごはんもごちそうになる。
 帰宅後、子犬の部屋を解体。「明日にすれば?」という有希を傍目に、ほぼほぼひとりで片づけてしまう。床も念入りに拭き掃除。
 全部終わったのは、午前1時も回ろうかという頃。ようやっと解放されて、すっきり。

5月23日(火)育児と向き合う

 通常業務。
 かきを子犬部屋から出して自由にさせている時。なるべく気をつけて見てはいるのだけど、知らぬ間に粗相をされる。それも、キッチンマットの上。そのたび洗濯機を回して、天気がよければ外に干すか、そうでなければコインランドリーに持って行って乾燥機にかける。『子犬と暮らす』というのは、コントロールできないそんな出来事のくり返しなのだ。頭では解かっているものの、あんまり毎日くり返されるとヒステリックにもなる。そうして、余裕のない自分にイヤ気がさす。
 この数週間、ぼくがひとりで世話していたことも原因のひとつかもしれない。「可愛さ」が「憎さ」にとって替わる瞬間。そうしてまた、自分にイヤ気がさすのだ。
 そろそろ、限界かもしれない。近いうちに、引き取ってもらおう。もらわれるべきお家に。
 犬は、成犬になればなるほどかわいさが増す。飼い主が試行錯誤しながら「しつけ」をして、できるようになった「しつけ」の分、犬と飼い主が共有できる『喜び』もまたひとしおなのだ。それに比べたら、子犬時代の愛くるしさというのは、ある種の幻想ではないかとすら思う。
 夜は、有希作の晩ごはん。トマトソースのパスタやら、クミンの入ったサラダやら。久しぶりに赤ワインものむ。
 録りためていた英国のTVドラマ「ダウントン・アビー」を一挙に見る。この早いテンポと、見過ごせない物語の顛末。最終シーズンも、すっかり夢中である。

5月22日(月)好奇心は死ぬまで失くさない

 通常業務。納品1件。
 午前10時の休憩時間。つぶの腕枕で、かきが寝ている。ほほえましい母子の図。


 またしても、ネットオークションで落札したレコードが届く。

*ブリジット・バルドーのベスト盤LP
*かまやつひろし(ムッシューかまやつ)「我が良き友よ」7インチ

 ムッシューの方は、B面の「ゴロワーズ」が目当て。この曲はぼくにとってバイブルみたいなもの。『好奇心を死ぬまで失くさない。』それを人生の時々で、噛みしめるために聴いている。
 夕方、one koan周辺をつぶ&かきと散歩。1時間くらい。
 しばらく外泊続きだった有希が、ようやっと帰宅。
 夜は詫間の居酒屋「とくしげ」でプチ打ち上げ。新メニューの鯖寿司が美味しかった。

2017年8月1日火曜日

5月21日(日)何もしない日曜日

 休日。
 ゆうべは夜更かししたので、昼過ぎまで寝てた。
 起きて、ごぞごぞと雑用をする。
 『せっかくの休日、どこか出かけないともったいない!』と図らずも思ってしまうけど、つぶとかきが仲良くお昼寝しているのを見たら、『無理に出かける必要もないか…』という気になる。
 ぼくもだらだらと、夕方過ぎまでお昼寝。
 午後5時過ぎ。つぶとかきを連れて、多度津のTetugakuyaへ。大正堂さんも偶然来て、おしゃべり。




写真: むらかみあやの

 帰り。スーパーでテキトウにお惣菜を買って、家で食べる。自炊もサボり。
 見事に、何もしない日曜日だった。

2017年7月30日日曜日

5月20日(土)言葉にならないものをすっかり持ち帰る

 休日。とは云え、朝からずっとデザイン作業。
 「カガラカン*レコード鑑賞会」のチラシが完成。量産して、善通寺のカガラカンさんに持って行く。店主さんとおしゃべりしながら、珈琲ゼリーをいただく。ぼくのすきな味。うまし。
 今日も、高速道路を使って高松へ。つぶとかきも一緒。
 早めに着いたので、高松の峰山公園へ。ぐるぐる、つぶ&かきと散歩。


 昨日のリベンジで、今日もカタタチサト・ソロダンス公演「ぬぐいぬち」へ。1時間くらい前に到着したので、整理券ももらえた。11番。


 観客として来ていた、観音寺のmieちゃんと久しぶりに会う。近況なども聞く。元気そうで何より。
 開場後、ぶじ着席。しかし、会場が肌寒かったのもあって、上着を取りに車へ戻る。ついでに、つぶとかきの散歩もすこし。
 開演。いちばんいい場所に陣取ったので、昨日見えなかったダンスの8割が全部見えた。とにかく、すごい。言葉では言い表わせない。ダンスと、音楽と、照明と、衣装と、舞台美術と、音楽と、音響と、会場と。すべてがすべて、イキモノのように呼応し合っている。こんな作品が高松で観れるなんて、ぼくは幸せ者だ。しかも、広告デザインをさせてもらえたのだ。参加できてよかったと、心から思う。
 ただし。いちばん静かなシークエンスの時、隣の観客の携帯電話が大音響で鳴り響いたことを除いてはね。最高の演目に、最低のマナー……げんなり。
 終演後。広告の写真を撮影したカメラマン、宮脇慎太郎さんとお話しをする。デザインする際に実は、多少の改変を加えた。それは、ぼくが広告デザインをする上でどうしても譲れなかった部分だ。快諾いただけたことに感謝を伝える。ずっと憧れていたカメラマンだったので、彼の写真を扱えたことが何よりうれしかった。
 カタタさんにお礼の挨拶をして、会場を後にする。
 高松は牟礼へ。
 中華系のチェーン店で晩ごはんを食べるも、メニューの写真とは別ものかと思うほどショボいものが出て来た。よく行く「東方紅」が、どれだけ誠実でいいお店なのかを計らずも再確認してしまった。
 いつものカフェRemzaへ。
 かきとOKKI、久しぶりの再会。くり改めアメリの近況などを聞く。


 珈琲をのみながら、まったりおしゃべり。楽しい夜更かし。
 午前3時半頃、帰宅。

5月19日(金)暗闇の中で響き渡るノイズ

 通常業務。


 昼休み。つぶとかきを連れてLAZYBONESへ。けいこさんもやって来て、かわいがってくれる。
 納品2件。
 親会社の社長から珍しく話しかけられて、「田中ぁ、結婚はしたんか?」と訊ねられる。『来たよ、来た来たー』と一瞬身構えたものの、「結婚はまだですが、結婚状態にはあります。」と応える。心中では、『結婚したいねん!でも、法律がないねん!!』と叫んでいたのだけど。そうこうしてたら、女性の事務員さんが気を利かせてくれたのか、会話を遮る。次の材料の到着日などを伝えてくれる。
 親会社にはカミングアウトなんかもちろん一切していないのだけど、TV報道されたこともあるので知っている人は知っているのかなあ?まあ、どっちでもいいけど。直接訊かれないことには、答えようもないし。これだけオープンにしていると、色々なことがどうでもよくなる。
 夕方。急いで支度して、高松へ向かう。すこしでも早く着きたいので、高速道路を使う。つぶとかきも一緒。
 カタタチサトさんのダンスソロ公演「ぬぐいぬち」へ。


 会場が広いのを知っていたので、まさか入場制限がかかっているなんて(演出の都合上)露ほども思わなかった。一応、広告デザインを手がけた関係者なのもあって、立ち見席に通される。しかし、肝心のダンスが8割方見えない。明日の公演はリベンジしようと、心に誓う。
 終演後。車に待たせていたつぶとかきを連れて、高松の商店街を散歩する。常磐街の駐車場から、南新町経由で三越まで歩いて、ライオン通りからトキワ新町に抜ける。金曜の、しかも歓迎会シーズンだからか、飲みに出ている人の数が半端ない。その中を、犬たちと歩く。「かわいそう」と思うかしら?しかしこれも立派な、社会化の訓練なのだ。人間社会の中で生きる犬は、どんなシチュエーションにも慣れておかないといけない。かきくらいの幼い時期に、どれだけたくさんの人と会わせるか。どれだけたくさんの場所や状況に居合わせるか。それで、飼い主と一緒に行動できる範囲がぐんと拡がる。そのためにやっていること。
 車に戻り、別の駐車場に移動。つぶ&かきは車に残して、「ぬぐいぬち」の打ち上げに参加。明日の最終公演後は会場のバラシがあるとかで、初日の今日に。
 ダンスが見えなかった分、音楽や音響がとても気になった。音響スタッフのキタノさんと、じっくり話しをすることができた。とても面白かった。そして、音楽担当のSKANKさんがどれだけ才能豊かなのかも解かった。これは、関係者でなければ聞けない舞台裏のお話。役得。
 さすがに、つぶ&かきをこれ以上待たせておけないので、2次会を前に帰路へ。有希はもちろん、高松泊。

5月18日(木)考えすぎかもしれないけれど

 通常業務。
 昨日追加注文したレコードの袋やらクリーニング布やら、もう届く。やはり、早い。早すぎる。どんなカラクリになっているんだろうかと、いぶかしがる。ほしいものが早く届くのは、うれしいと云えばうれしいけど、配送作業する誰かに多大な負担がかかっているのかもしれないと想像すると、むしろ心苦しい。
 今日から有希、高松に泊まり込みで舞台制作。追い込みらしい。
 夕方、one koan周辺をつぶ&かきと散歩。40分くらい。
 晩ごはんは「東方紅」で。やはり、回鍋肉定食。すっかり、お気に入り。

5月17日(水)ジャズとラテンと民謡と

 朝起きたら、有希が隣で寝ていた。何時に帰ったのか、全く知らない。「おつかれさん、」と心の中でつぶやく。
 持ち帰ったチヌのお刺身と湯引きも完食している模様。
 起こさないよう、犬たちの世話はぼくがして、そのまま静かに出勤。
 通常業務。
 午前中。材料を引き取りに行ったついでに、詫間は大浜のパン屋さん「空to海」で昼食用のパンを買う。
 職場に戻ると、入れ違いでまた材料ができたと連絡があったみたいで、再度、引き取りに向かう。効率悪し。
 ネットオークションで落札していた江利チエミのLPレコード「民謡ハイライト」が届く。1960年代は、民謡が普通に聴かれていた時代。同時に、ジャズやラテンも大流行していた。それらが見事に融合しているのが、このレコード。江利チエミの歌声とともに、とにかくかっこいい。
 追加で注文していたレコードクリーナーや袋なんかも一式届く。昨夜注文したのに、今日届くとは。早すぎて驚く。
 念願のJBLスピーカーも届く。
 仕事の納品1件。
 夕方、one koan周辺をつぶ&かきと散歩。50分くらい。


 イソザキさんのお家の前で、偶然イソザキさんと会う。タマという名前の犬(!)を散歩に連れ出すところだった。二言三言、おしゃべり。
 晩ごはんは自炊。卵とナスが冷蔵庫にあったので、それを炒める。
 食後、新しく届いたJBLのスピーカーをつないでみる。これは!とてもいい音!!深夜までひとり、レコード鑑賞会。

5月16日(火)田舎の口福

 通常業務。
 午前10時の休憩時間。部屋に戻ると、かきの部屋につぶが入れられていた。有希のイタズラ。


 ネットオークションで落札していたレコードが届く。

*ジリオラ・チンクェッティ「恋よまわれ」4曲入りep。
*井上陽水「青空、ひとりきり」7インチ。
*クロディーヌ・ロンジェ「恋はみずいろ」LP。

 ジリオラ・チンクェッティは、名曲「雨」を目当てに買ったんだけど、「薔薇のことづけ」という曲もよかった。静かに始まったと思ったら、じきにドラムとベースが跳ねる展開。編曲の妙。
 夕方、つぶとかきと散歩。40分くらい。
 有希のお母さん、よりこさんより電話。食べるものがたくさんあるから、ウチに来てほしいとのこと。有希は舞台制作をしていて不在なので、つぶとかきを連れてぼくだけ川田家にお邪魔する。
 有希のお父さん、ひとしさんが巨大なチヌを釣ったらしい。お刺身と、湯引きしたものをいただく。感動するほどおいしい!


 田舎に住んでいて心底幸せなのは、おいしいものに事欠かないということ。もちろん、それを食卓にあげるセンスも同じくらい重要なのだけど。
 深夜に帰宅する有希のために、一部を持ち帰る。メッセージにてその旨を送信。
 先に就寝。

5月15日(月)憧れが粉々になった事件

 午前中、通常業務。
 ネットオークションで落札していた中古レコードが届く。

*ゴダール映画「女と男のいる舗道」の7インチ。
*映画「サウンド・オブ・ミュージック」のサントラLP。
*加山雄三「君のために」LP。
*セルジオ・メンデスとブラジル'66「マシュ・ケ・ナダ」LP。
*セルジオ・メンデスとブラジル'66「分岐点」LP。
*セルジオ・メンデスとブラジル'66「フール・オン・ザ・ヒル」LP。


 後から調べたら、「女と男のいる舗道」はミシェル・ルグランのオリジナル録音ではないらしい。これが発売されていた当時は、原盤権が高かったのかな?日本のミュージシャンを集めて、それらしく録音されたものがサウンドトラックとして出回っていたみたい。それはそれで、リミックスみたく面白いけど。(原曲と聴き比べたら、ノリやミックスが日本的。)
 昼から、臨時休暇。
 父親が処分するという古い本を、高松に持って行く。
 とある昔ながらの古書店に持って行ったら、一瞥しただけで「こんな本誰が買うの?」とキツイ口調で怒られた。『ひょっとして何か貴重なものがまぎれてるかもしれないから持って来たのに、ろくすっぽ見もしないでその云い方はないんじゃない?』と不信感を抱く。ぼく自身はここの品ぞろえがすきで、時々足を運んでは買いものして帰る客のひとりなのに、このぞんざいな扱いには心底がっかりした。どうせ顔さえ覚えられていないんだろう。若いのが、冷やかしみたいに廃品を持って来たんだろうとしか思われていないようだ。
 たぶんもう、この店には来ない。[魅力的な店 < 客をぞんざいに扱う店] という図式にはまってしまったから。いやな思いをこれ以上したくない。お店への憧れは、憧れのままであってほしかったな。とても残念。
 結局、中古書店のブックオフへ。スタッフの方に「申し訳ないですが、ほとんど廃棄ですねー」と丁寧な口調で云われる。こちらも心の中で、『こういう時ばかりどうもすいません、』と思いながらお金を受け取る。〆て63円。
 しかしそのお店で、カントリーキッチンについての洋書と吉田篤弘の小説「ブラッケット・ブルームの星型乗車券」を買ったので、それの足しにはなった。立派な循環。
 高松からの帰り、多度津のTetugakuyaに寄る。珈琲をいただきながら、店主のあやのさんとおしゃべり。
 帰宅して、犬の世話。
 有希は不在だけど、晩ごはんは自炊。コンソメスープと、ささみ&キャベツの炒めもの。にんにくをたっぷりきかせたら、塩と胡椒だけでシンプルな味つけを。hutteのカンパーニュとともにいただきます。

5月14日(日)ご近所トラベリング

 たまっていた洗濯ものを、朝いちばんに片す。
 母の日なので、母親と過ごす。有希とつぶとかきも一緒。
 仁尾の賀茂神社で、讃岐源之丞保存会の人形浄瑠璃をやっていた。犬連れだからちゃんと観れないのは覚悟の上で、雰囲気だけでも感じたくて行く。意外にも、観客がいっぱい。会場からはみ出している人も多数。しかも、老若男女。伝統芸能だけど、興味のあるひと多いんだね。ちょっとうれしい。


 犬仲間のおのさんや、親戚の叔父さんも来ていた。
 同じ仁尾にあるSun cafeへ移動。
 つぶとかきを芝生の広場でしばらく走らせて、テラス席に着く。そこで、ランチ。トイプードル連れのおじさんに、「何の犬種ですか?」と声をかけられたり。
 やはり仁尾にあるcafe Verandaへ移動。室内のソファ席でまったり過ごす。


 初めての場所なのに物怖じしないかきと、もう何度も来ているのに落ち着かないつぶと。(カフェスタッフのお姉さんがいつもおやつをくれるので、それが待ち遠しくてたまらない。)


 終いには、カフェの看板犬ジャンの寝床でもあるソファで堂々とお昼寝を始めるかき。将来、大物になるよ。


 Sun cafeでもぼくらを見かけて、犬たちが気になっていたという方が話しかけてくれる。
 次から次へとやってくるお客さんを傍目に、ぼくらはまったり過ごす。初めてのお客さんが多いのか、スタッフの方も大変そう。
 母親は、小説版の「かもめ食堂」をカバンから取り出して読んでいた。親子で、すきなものがかぶっているのは、ちょっとうれしい。
 詫間にある雑貨屋さんDEMI 1/2に移動。
 表にあるミニドッグランで、しばらくつぶとかきを遊ばせる。
 室内に入って、お茶をいただきながら壁紙の見本帳を見せてもらう。舶来物はかっこいいが、やはり値段が高い。指をくわえて見ているだけの状態。
 一旦帰宅。
 ぼくだけ善通寺へ。
 雑貨屋さん「カガラカン」で、ぼくが選曲をするレコード鑑賞会を開催することに決まった。
 打ち合わせをしながら、試作中だという珈琲ゼリーをいただく。おいしい!
 帰り、中古書店のブックマーケットに寄る。
 映画「The Artist」、映画「かいじゅうたちのいるところ」のブルーレイディスクと、「バルチュス展図録(1984)」、「現代美術の鳥瞰<明日を探る作家たち>展図録(1977)」、「高井貞二展図録(1980)」の本を買う。


 帰宅。
 晩ごはんは有希と三野の台湾料理店「東方紅」へ。バンバンジー(棒棒鶏)と豚バラ炒飯と冷坦々麺を頼む。うまし。
 夜。録画しておいたEテレのクラシック番組をみる。武満徹「ノーベンバー・ステップス」を取り上げていた。面白い。

2017年7月24日月曜日

5月13日(土)エスニックな夜の晩餐

 いしだあゆみのLPレコード「いしだあゆみ 魅力のすべて」が届く。ベスト盤。「太陽は泣いている」「夢でいいから」「ブルー・ライト・ヨコハマ」「さすらいの天使」「あなたならどうする」など。とにかく名曲がずらり。
 レアなところで、橋本淳作詞・筒美京平作曲のコンビが、フランスの歌手クロディーヌ・ロンジェに提供した「絵本の中で」のいしだあゆみバージョンが入っている。ぼくがこのベスト盤を選んだ理由。
 たまっていた日記を書く。
 他にたまっているのは、疲れ。有希は昼間、ずっと寝てた。ぼくも午後遅くに、すこしお昼寝。
 夕方。つぶ&かき&有希と散歩をする。40分くらい。
 晩ごはん目当てに「numar」へ向かうも、土曜の夜に出しているカレーは売り切れらしい。すでに閉店しているとのこと。
 仕方なく、行き先を変更。
 綾川にある「LIFE cafe」へ。この辺では貴重なエスニック料理のお店。やはり、おいしい。


 店主夫妻とは、これまでも色々おしゃべりしてたけど、本日は改めてSNSでも繋がった。「どうぞよろしくお願いいたします。」

5月12日(金)茶色の巻毛に映える首輪の緑色

 通常業務。本日はひとり就業。
 昨日に引き続き、かきのトイレトレーニング。
 夕方。つぶとかきを連れて、今日も多度津のTetugakuyaへ。


 店主のあやのさんと、色んな話をする。彼女との対話が面白い。さすが哲学屋。
 帰り。宇多津のペットショップで、かきの首輪を買う。奮発して、緑色の本革製。つぶのお下がりがあんまりぶかぶかだったので、見るに見かねて。


 夜。かきに「伏せ」を教える。あっという間に覚える。カシコイ!

2017年7月8日土曜日

5月11日(木)愛着とか、古いものに対する愛情とか

 通常業務。社長は本日不在。
 ヒデとロザンナ「愛の奇跡」の7インチレコードが届く。母親からの影響ですきな歌。スリーヴのデザインがまた、その時代を反映している。


 子犬のかき、トイレトレーニングを開始。2時間おきに外でトイレをさせる。その度、大褒め。これをくり返したら、うまくできるようになるかしら?
 健康診断の(今度は自分の)結果が出る。異常なし。むしろ、コレステロール値も体脂肪率も下がっている。散歩の効果か。
 昼休み。かきをトイレに連れ出したついでに、スピッツベーカリーでぱんを買いLAZYBONESに行く。かつべさんとおしゃべりしながら昼食。来るのが2度目のかきは、隣の席で静かにしている。お利口さん。
 納品2件。
 夕方。つぶとかきを連れて多度津のTetugakuyaへ。珈琲を飲みながら、店主のあやのさんとおしゃべり。
 あやのさんが、かきとのツーショット写真を撮ってくれた。とてもうれしい。


写真: むらかみあやの

 真夜中。JBLの中古スピーカーをヤフオクにて落札。
 30年くらい前のスピーカーを丁寧に補修し、部品は新品に総入れ替え。さらに、音質がよくなるよう改造したスピーカーをネット販売している。そこに書かれている文言を読む限り、古いものに対する愛情と職人魂が強く感じられる。「この人の商品なら買いたい!」そう思わせられた。
 何でも使い捨ての時代に、こういうことをやっている人が居るというのは何よりの救いだ。
 オリジナルのスピーカーケーブルも一緒に落札。

5月10日(水)もらわれていった子犬たちの、幸せな犬生を願う

 朝ごはんは、「hutte」さんのスコーン。蚤の市で手に入れた孔雀柄のお皿にのせて、いただきます。


 通常業務。納品1件。
 午前10時、わんこたちを「たかせ動物病院」に連れて行く。かきの、ワクチン注射。つぶは、健康診断。
 かきは異状なし。順調。
 ところが、つぶはまさかの「肥満」。産後の肥立ちがよすぎるらしい。思い当たるフシはある。子犬に母乳をあげなくなってからも、しばらくは母犬用ドッグフードをあげていた。それが原因だろう。摂生させなければ。


 お昼ごはんは、三好うどんにて。肉かまたまと、いりこのおにぎり。大浜のうさぎ屋さんに偶然遭遇する。
 お昼過ぎ。ヤマモトさんが子犬のリヨン(ももから改名)を連れてやって来る。しばらく、つぶとかきとリヨンで遊ばせる。子犬の出産に際して、かかった実費1頭分のお金をいただく。換算できない手間やそれに対する気苦労を考えると、もちろん大赤字。正直、ぼくはブリーダーに向かない。命を、単なる商品としては見れない。幸せな犬生を送れるお家にもらわれることだけが、何よりの気がかりだった。
 夕方、つぶと散歩。1時間。


 帰宅後、丸亀へ。
 ブックオフにて、もう読むことはないであろう本を買い取ってもらう。21冊で、500円ちょっと。新たにCD2枚と本を買ったので、それの足しになったというだけ。まあ、そんなもんだろう。
 行きつけのcafe la taupeで晩ごはん。食後にまったり絵を描いてみるも、出来はイマイチ。