2017年4月23日日曜日

4月4日(火)春の陽気に誘われてちょっとしたバカンス気分

 ぽかぽか陽気な春の日。有給休暇。
 友だちのあらきさんが、滋賀から子犬たちを見にやって来る。はるばると。
 詫間駅まで来てもらい、昼食は三好うどんへ。
 一旦、帰宅。子犬たちと思う存分、戯れてもらう。


 その後、外出。
 荘内半島をドライブ。海がきれい。途中、「空to海」でぱんを買う。
 ぼくらのお家「one koan」を見てもらった後、みんなで近所を散歩。
 途中、つくしを採ってみたり。


 あらきさんのリクエストもあって、LAZYBONESにも寄る。珈琲を飲みながら歓談。まったり、のんびり。
 夕方、丸亀方面へ。
 暮れていく港付近を散策。大型船の乗組員が、降りたり乗ったりしている。
 港の一角にある居酒屋「季聞屋」で夕食。丸亀の名物、骨付き鶏を食べる。
 最後は、坂出駅までお見送り。「またね」ってハグをする。

4月3日(月)フィクションとノンフィクション

 通常業務。納品1件。
 ハシスミオの漫画「よりよりそいあい」読了。ゲイカップルの何気ない日常を描いた作品。
 かつての『ボーイズラブ(BL)漫画』には、抑圧された想いをぶつけ合う性描写主体の作品が多かった。しかし最近は、ゲイカップルの日常生活を描いたほのぼのテイストが増えつつある。
 この作品も、家族にはカミングアウト済みで特にそこは問題じゃないという、ぼくらに近しいシチュエーション。『ふたりの帰る場所』として一軒家を引き継ぐエピソードも、ぼくらと近い。
 たかがフィクション、されどフィクション。


 夕方。春休みで滋賀から来ている有希の姪っ子が、子犬を見にやって来る。わちゃわちゃと子犬たち。


 先日ひこちゃんから子犬たちにと犬用ケーキをもらったのだけど、子犬たちにはまだ早いので、母犬のつぶにあげてみる。初めてのケーキは、おいしそうにぺろりと平らげました。ごちそうさま。
 夜、川田家へ。
 姪っ子ちゃんの小学校卒業祝いと、有希の誕生日祝いを兼ねて、焼き肉パーティ。ちょっといいお肉をいただきました。ごちそうさま。


 つぶは、こたつ犬。


 ご両親が、ケーキもホールで用意してくれてました。幸せものの有希くん。
 改めて、誕生日おめでとう!

4月2日(日)古いものを大事にする精神から文化や愛着は生まれてくる

 一夜明けた今日も、多度津へ。「たどつさくらまつり」で賑わう、桃稜公園のふもとを街歩き。ようやくオフになった有希も一緒に。
 以前、街歩きした時に見つけた骨董屋さん「滑稽堂」が開いている。とはいえ、ラジカセが鳴っているのに店番の人は居らず。「入っていいのかな?いいよね?」ってことで、躊躇いながらも足を踏み入れる。
 古いものが、所狭しと並んでいる。どちらかというと、『和』のもの多し。


 そうこうしているうちに、店主さん現る。軽くおしゃべり。聞くと電気屋が本業で、このお店は趣味の延長線でやっているんだとか。しかも、LAZYBONES店主とも知り合いだそう。彼が自費出版したエッセイ本には、そのことについても書いてあるらしい。「なるほど」と、納得。
 有希は、お酒の燗とビアマグを購入(両方とも酒用品!)。これからまだ街歩きをするので、買った荷物はあずけて行くことに。
 今日の目当ては「合田邸」の一般公開。昨日の公演会場であるe-COCOCHIカフェのオーナーが保存活動に関わっている古い町屋。かつては、大層裕福な一族のお屋敷だったそう。贅の限りを尽くした意匠が、その全てを物語っている。しかし、没落。長らく空き家で荒れ放題だった建物を、町の文化財として残していく機運が盛り上がっているらしい。
 土間から上がり、廊下を進むとそこは洋館。応接室や書斎には洋風の意匠が施されている。坪庭や中庭を眺めながら奥に進むと、広々とした畳敷きの和室。しかし天井が高く、照明器具もシャンデリアだったりして、和洋折衷な趣向になっている。


 中庭を挟んだ『離れ』がまた面白い。純和風の木造建築2階建ては、全面が硝子張り。有希とふたりで、「ここを客席にして、中庭全体を使って展開するお芝居をしたら面白そうだよね。」とか妄想したり。
 もうひとつの『離れ』は、洋館。しかし、そちらは立ち入り禁止になっていた。腐食した柱が崩れ落ちて、宙に浮いた横木があったりするので、相当危険なんだろう。
 これを修理・保存していくには、時間もお金も手間もかかるんだろうなあと思う。しかし、それを超越できるだけの『人の心』がありますように。

 

 合田邸以外にも、幾つかの古民家が解放されていた。現在も住む人の居る建物は、手入れもしっかりと行き届いている。そういう建物からは、大切に暮らしてきた住み手の愛がそこかしこに見つけられる。
 帰りの道すがら「滑稽堂」に寄るも、店主不在。約束通り、あずけておいた商品だけ持ち帰る。(ほんとは店主さんが自費出版したというエッセイ本を手に入れておきたかったのだけど、それはまたの機会に。)
 e-COCOCHIカフェで、本日限定のカレーランチをいただく。満足。
 午後は、仁尾へ。
 こちらも古民家「松賀屋」を訪れる。友人たちの出演するお芝居、うちんく企画「にがりえもん-海祇-」を観劇。仁尾にまつわる昔話をモチーフにした作品。建物内を移動しながら上演されるので、1回に入れる観客は30名ほど。
 ぼくと有希は、ほぼかぶりつきで鑑賞。役者さんの、すごい迫力!
 
 
 演出を手がける三好さんとはずっと知り合いだったけど、彼女の手がける作品はつい最近まで観たことがなかった。想像してたのとだいぶ違うので、毎回びっくり。役者さん全員、白塗りじゃないですか…。こっちの方向性だったとは!
 
 
 古民家は、それだけで価値がある。時間を経た美しさや、存在意義。今ではもうあまり見られなくなった大工の建造技術。意匠。こまめに手入れすれば100年200年と持つものなのに、「古い」というだけで顧みられず、取り壊されて更地になったりする。その後に建つのは、新建材のぺらぺらな建物。「古いものが大事にされない街に愛着を持て」と云う方がおかしい。行政や自治体は、こうやって活用している例をつぶさに見て、新しい世代が引き継げるようなシステムを一刻も早く構築してほしい。
 夜は、川田家へ。晩ごはんを一緒にいただく予定だったんだけど、有希が日にちを間違えていたらしい。約束したのは明日の夜。
 結局、宇多津にある回るお寿司「海鮮マリン」で晩ごはんを食べる。ふたりして3000円哉。満足。
 TSUTAYAにも寄る。本をひとしきり見たあと、スタバでノマド。甘いものを食べながら、デザイン作業を進める。

2017年4月22日土曜日

4月1日(土)古い町屋でくり広げられるモダンな演目

 休日。
 有希の誕生日。しかし今年は、演劇の制作で多忙中の彼。今日が公演日なので、1日ずっと会場に張りつくんだろう。
 パンが食べたくて、荘内半島へ。「空to海」「らくだ屋」と足を運ぶも、どちらも開いてない。仕方なくPiCASOのパンを買って、LAZYBONESへ。朝兼昼ごはんをほおばりながら、常連さんや店主さんとおしゃべり。やはり、ここは落ち着く。
 ノートパソコンをいそいそと取り出して、ノマド。頼まれているデザイン仕事を進める。珈琲もおかわりしつつ。
 一旦、帰宅。子犬たちの世話をして、多度津へ。
 ここ数日、有希が準備していた舞台はコキカルの演目「白秋と夫、その妻とすずめ」。女優であり、パフォーマーであり、演出家である桐子カヲルのオリジナル作品。『その昔、北原白秋は多度津に滞在したことがある』という歴史から着想を得て、彼を取り巻く女たちを抽象的かつ断片的に描いている。


 友人のひこちゃんも来ていたので、一緒に観劇。
 ぼくは、とにかく大すきな作品でした。選曲も、映像も、断片的なテキストも、ナレーションも、照明も、ダンスも、衣装も。諸々、全部。そもそも、古い町屋でやろうと思いついた時点で、この企画は8割方成功しているようなもの。
 早割特典のついたチケットだったので、ドリンクの他に酒粕の入ったロールケーキ「多度津ロール」が一切れついていた。大量生産していないらしく、ここでしか食べられない貴重なもの。おいしかった。
 その後、ひこちゃんをおすすめの雑貨店Tetugakuyaへ連れて行く。案の定、哲学談義。面白い。時間を忘れて日が暮れるまで。
 ビデオカメラマンの宮野さんと再会したりもして。懐かしい話が色々と。
 帰り、公演会場に寄る。片づけが終わった後の団欒に、ぼくもさりげなく混ざる。
 結局ぼくも、打ち上げに参加。興奮冷めやらぬ感想を、桐子さん本人に伝える。これからも、多度津のこの場所を拠点に企画を重ねたいとのこと。とても楽しみにしている。

2017年4月17日月曜日

3月31日(金)三月最後のスヰング

 通常業務。
 数日前、有希が「面白いミュージックビデオがあるよ」と教えてくれた。まるでエゴラッピンのような軽快なスウィングにのせて歌われるのは、昭和のエログロナンセンスな世界。タクシーの運転手に扮する死神が、魂を地獄に連れて行くお話。歌うのは、全盛期の雪村いづみみたいにキュートな女の子。その歌い方も、どことなく懐かしい。
 「これ、絶対に買う!DJで使いたい!!」即決で、その「地獄タクシー」が収録されているアルバムを注文。吉澤嘉代子というアーティストのいちばん新しいアルバム「屋根裏獣」。それが今日、届く。
 作詞作曲も自分でやっている、新世代のシンガーソングライターみたい。知らなかった。
 夕方、雨降り。愛犬つぶの散歩は行けずじまい。おトイレだけ済ませる。
 夜。有希は、となり町で演劇公演の準備作業。ぼくはわんこたちとお留守番をしながら、YouTube探索。面白いアーティストが他に居ないか、探したり。

2017年4月16日日曜日

3月30日(木)ぼくの中を流れる音楽は

 通常業務。納品2件。
 坂本龍一の最新アルバム「async」届く。「Out of Noise」の流れを汲むサウンド。宗教音楽のように荘厳。
 加橋かつみ1969年のアルバム「パリ1969」も届く。「ザ・タイガース」のメンバーであった加橋かつみ(トッポ)。これは、グループ脱退後に出されたフランス録音の1stソロアルバム。かまやつひろし(ムッシュかまやつ)作曲の名曲「雨上がりと僕」はこれがオリジナル。作詞は加橋かつみ本人。2013年のリマスター盤なので、音がよい。ただし、ちゃんとその時代の『音』はしている。(伝説のイタリアンレストラン「キャンティ」への憧れもありつつ。)数年後に出された続編のアルバム「パリⅡ」と共に、これはレコードでも持っておきたいアルバム。
 他に、7インチのレコードも1枚届く。比屋定篤子の「まわれ まわれ」は、アルバム「ささやかれた夢の話」収録の名曲。まさか、7インチ再発がされるとは夢にも思わなかった。完全生産限定盤。「ルア・ラランジャ」と共に、できればオリジナルアルバムもレコード化してほしいところ。
 本業で、機械の故障。30年近く稼働しているので、あちらこちらからボロが出る。まだまだ使うつもりなので、修理を依頼。
 夕方、愛犬つぶと散歩。1時間。


 夜ごはんは、有希がもらって来た川田家のカレー。うまし。

2017年4月15日土曜日

3月29日(水)選曲の妙

 通常業務。
 昼休みは三好うどんで、鶏天ぶっかけうどん&いりこのおにぎり。


 夕方、愛犬つぶと散歩。1時間。
 夜、OKKI一家が来る。子犬たちは、毎週見るたび『大きくなっている』そうだ。ずっと一緒に居るぼくらには判らない。
 昨日の時点での体重は、ももが4.4kg、くりが5.0kg、かきが4.9kg。いちばん小さかったかきは、いつのまにかももを追い越している。
 晩ごはんは、OKKI一家と高瀬の「アルデンテ」へ。ここのパスタを、すっかり気に入ったようだ。
 帰り。最近改装が終わったばかりのスーパーマーケット「PiCASO三野店」に寄ってみる。トシロさんが偶然買い物をしてて、「久しぶりやなあ~」と挨拶を交わす。タルトを買って帰宅。有希が淹れてくれた珈琲と一緒にいただく。
 Eテレの番組「100分de名著」。宮沢賢治特集の最終回。「銀河鉄道の夜」で、家庭教師の男と灯台守が交わす対話を紹介していた。ぼくも大すきなくだり。
 有希が、いま制作している演劇公演の選曲を頼まれた。とは云え、客入れの間にだけ流すものらしい。演出家が車での移動中、有希のカーステレオから流れてきた音楽を耳にして、彼の起用を閃いたんだとか。使うのはもちろん、ぼくのPCにあるライブラリ。(彼が車の中で聴いている音楽は、ふたりがほぼほぼ共有しているものなので。)
 川田中商會の業務としては、ぼくが選曲することの方が圧倒的に多いので、有希が選曲するという時点でとても新鮮。出来上がった彼のプレイリストを聴いても、やはり新鮮だった。ぼくとは全く違う着眼点を持っている。

3月28日(火)虹のカフェでのむ黒いビールと珈琲

 通常業務。
 昼休み。スピッツベーカリーでぱんを買って、LAZYBONESへ。珈琲を飲みながら、まったり。
 夕方、有希とつぶと買い物に出かける。丸亀へ。ぺット用品やら、日用品やら。
 川田家御用達の居酒屋「藤ちゃん」で晩ごはん。骨付き鶏、うまし。若鶏も、親鶏も。
 つぶの散歩を兼ねて、夜の商店街を散策。
 裏通りに、バーのようなお店を発見。店名すら出ていない。ただ、ギネスビールは置いてあるみたい。つぶも同席できるか、恐る恐る訊いてみる。入口付近ならということで、ぶじ入店。
 入ると、まさかの知り合いがカウンタで飲んでいた。ほほう。
 有希がギネスビールを。ぼくは運転手なので、珈琲を。「甘いものは何かないですか?」と店主さんに訊いたら、北九州名物のくろがね堅パンとチョコレートを出してくれる。


 入っても、店名がどこにも表示されてない。かろうじて、ショウケースに貼ってあるチラシの片隅に「レインボーカフェ」とあった。有希は、友人から聞いて知っていたみたい。ここにお店があるということくらいは。


 またしても、気配を消すほどお店に馴染む愛犬。初めての場所でも大人しく待っていられる「よいこ」です。
 平日なので、ほどほどで帰宅。デザインのお仕事もすこし。

3月27日(月)しんとはりつめたノイズの外側

 通常業務。
 すこし前から、坂本龍一の新作アルバムに寄せたインタビューがSNSに(広告として)表示されている。サカモトずきなぼくは、まんまとそれを読んだ。かき立てられる購買意欲。しかし、前作すら持っていないことに今更ながら気づく。そうして買ったのが、坂本龍一2009年のオリジナルアルバム「Out of Noise」。
 聴いた。彼がやりたいことも、彼の行き着いたところも理解はできる。しかし、popsとしての方向性をわずかでも期待してしまったのは、ぼくの見当違いだった。(2004年に出された坂本龍一のアルバム「CHASM」が、その実験性とpops感覚を見事に融合させていたのもあって、それを期待してしまったのだ。)
 夕方、愛犬つぶと散歩。出発した直後に小雨が降り始めたので、おトイレだけさせて引き返す。
 すこし仮眠。
 夜は、有希作の晩ごはん。白菜とベーコンのミルフィーユ鍋。うまし。
 食後はデザインのお仕事。チラシの片面が完成。

3月26日(日)感性の保養

 早朝。
 パーティの余韻に浸りきったまま、車に乗り、駐車場を後にする。
 途中、コンビニのイートインスペースで、ドーナツと抹茶ラテを。眠くはないけど、ぼんやりしている。夢、うつつ。
 そのまま高知に居て、高知でぶらぶらしてもよかったんだけど、何だかムショーに帰りたくなって、高速道路に入る。案の定、途中のパーキングエリアにてダウン。シートを倒して、就寝。
 起きたら、すでに午前10時。暖房のためつけていたエンジンも、寝ぼけて切ってしまったようだ。
 気を取り直して、出発。
 香川に入り、大野原インターで下りる。
 おしゃれうどん屋さん「カマ喜ri」にて、その日限定のかすカレーうどんを。オールナイト明けの身体に沁みる。


 中古の本屋にも寄る。今日の掘り出しモノは、2013年に国立美術館を巡回した一角獣のタペストリー展の図録。本の装丁や印刷がまた美しい。


 観音寺のgaouv rabariへ。久々に来たら、メニューがすこし変わっていた。大すきな、フレッシュミントティーが!(モロッコ式だけど。)それを注文。


 先ほど買った幾つかの本を、開いたり、眺めたり。本腰入れて文章を読むと眠くなりそうなので、適宜拾い読み。


 当然、小西さんにサインをもらった本もしげしげと眺める。


 ぼくには、感性を保養する時間が必要なのだ。常に。


 午後4時過ぎ、一旦帰宅。子犬の世話を一通り終わらせて、愛犬つぶと散歩に出る。
 途中、ふみちゃんが勤める雑貨屋さんDEMI 1/2に寄る。おしゃべりしてたら、ふみちゃんに「また子犬見せてね」と云われたので、「じゃあ、今夜おいでよ!」とぼく。トントン拍子で決まる。
 ぼくとつぶは、先に帰宅。(今日歩いたのは、トータルで1時間20分くらい。)
 有希は仕事で留守なので、ふみちゃんにお弁当を買って来てもらって、ふたりして食べる。
 食後に、子犬と触れ合いタイム。そのうち、おしゃべりだけが加速。結局、夜更け過ぎまでおしゃべりしていた。

2017年4月13日木曜日

3月25日(土)ぼくのスーパースター

 本業はお休み。
 子犬たちの世話をしつつ、1日中デザインのお仕事。
 夕方、愛犬つぶと散歩。30分。
 日が暮れる頃、家を出る。
 近所の東方紅で唐揚げ定食を食べて、高速道路で高知へ。
 帯屋町にあるONZOというクラブのイベント「GRATEFUL SOUNDS vol.13」に行く。お目当ては、小西康陽のDJ。「NOEL&GALLAGHER」名義のユニットで、ゲスト参加している。


 初めて来るクラブ。ひろめ市場からほど近いこんな場所に、クラブがあるなんて全く知らなかった。しかも、4階。窓から、夜の中央公園が見下ろせる。
 深夜0時、お目当てのNOEL&GALLAGHERスタート。DJ NOELさんと、GALLAGHER扮する小西さんが、1曲づつ交代につなぎ続けるスタイル。相変わらず、面白い。少年に戻ったかのように音楽で駆け引きするふたりを眺めながら、2時間分の選曲をすっかり堪能する。


 小西さんの出番が終わってしばらくしてから、先日買った小西さんの本にサインをもらう。「今日も素晴らしかったです!」いつもなら舌足らずな感想を告げて終わりなんだけど、今日は勇気をふりしぼってさらに話しを続ける。「香川にもぜひ来てほしい」旨と、ニューヨークに住んでいる共通の友人の話などをする。優しくて、とても気さくな人だった。
 深夜2時過ぎ。高知のファンキーなバンド「ONE NATION」のライブ。ヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラム、パーカッションに、ヴォイスパーカッションやホーン、ラップまで入る超豪華な編成。とても南国らしい音楽。
 早朝4時過ぎ。そろそろお開きかなあと思ってたら、急遽NOEL&GALLAGHERが再開!明け方らしくチルアウトな選曲で。最後まで残った人だけに鳴らされるトクベツな音楽。
 そうして、パーティは終了。
 小西さんと握手を交わして、そそくさと店を出る。

2017年4月10日月曜日

3月24日(金)元気なのが何より

 通常業務。納品1件。
 アメリカで、3月23日は「子犬の日」なんだそう。 #NationalPuppyDay のハッシュタグとともに、子犬の写真がSNSにたくさんアップされている。ぼくも便乗して投稿してみたり。


 「いかにも」なかわいい写真をアップしたかったのだけど、子犬たちが元気すぎてぶれた写真しか撮れない。仕方がないので、これ。これはこれで、妙な可笑しみを誘う。
 夕方、つぶとone koan周辺を散歩。40分。
 砂防公園には桜並木があるのだけど、花はまだ咲く気配もない。ところが、そこからすこし外れた場所に植えられた苗木には、ちらほらと花がついている。一見、桜に見えるのだけど、さすがにまだ早いから別の品種なのかもしれない。それでも、春を先取りした気分になれるのはうれしい。


3月23日(木)人生は、ほんの短い映画みたいなもの

 通常業務。納品1件。
 すこし前に買った本(ZINE)「イモマンガ」の第3巻をようやく読了。作家さん3人が季刊で出しているフリーペーパーの総集編なんだけど、うえのようさんの漫画が特に大すき。台詞は少ないのに、空気で伝わるあの感じ。まるで短い映画をみているかのよう。


 有希の同級生が保険の営業マンに転職したらしい。本格的な稼働を前に、友人知人50人ほどに協力してもらい営業トークの練習をしているんだとか。有希からのリクエストで、ぼくもその1人として協力することになった。
 愛犬つぶを伴って、丸亀のcafe la taupeへ。晩ごはんを食べた後に、練習開始。
 云わずもがな、ぼくと有希はゲイカップル。現状では、「婚姻」という対等なカタチで戸籍を一緒にすることができない。ちょっとだけ意地悪な気持ちもありつつ、そういうケースでも保険の受取人になれるのか訊いてみた。案の定、「勉強不足ですいません」と煮え切らない返事。
 通り一遍の受け応え後、現行の社会制度がどれだけゲイカップルを黙殺しているか、色々例を挙げておいた。「実際に話しを聞いたら、どういうことなのか何となく解りました。」そんな反応。
 彼が入った保険会社は外資系なので、そのうちLGBT顧客にどう応対するかの研修もあるはず。そこで、さらに学んでくれたらと思う。


2017年4月8日土曜日

3月22日(水)春はもうすぐ

 通常業務。
 午前11時頃、有希が子犬たちを外に連れ出す。臨時に設置した簡易サークルの中で日向ぼっこ。ウチの両親も、仕事の手を止めて見に来る。


 お昼休み。スピッツベーカリーでぱんと珈琲を買って、外席で食べる。
 その後、隣にある雑貨屋さんDEMI 1/2に寄る。
 最近メディアで取り上げられることの多い小豆島のお醤油を発見。天然醸造、杉桶仕込みの「UMAGOE」こいくち醤油。昔ながらの作り方をしているので、ちょっとクセがあるらしい。稀少なものだから値が張るんじゃないかと思ってたけど、意外とそうでもなかったので購入。使うのが楽しみだ。
 午後2時過ぎ、アート仲間のひこちゃんが子犬を見にやって来る。彼女と会うこと自体、相当久しぶり。エキストラ出演してもらったぼくの短編映画「エソラ」のDVDをようやく手渡す。なにせ彼女は、ウチに来てもう3年は経つつぶにすら会ったことがなかったのだから。それくらい、久しぶりだったってこと。
 子犬たちを前にして、積もる話がいっぱい。
 1時間強話した後、仕事に戻る。納品1件。
 夕方、つぶと散歩。1時間。


 部屋の掃除と片づけをする。
 夜、OKKI一家がやって来る。子犬と飽きず戯れる彼らを眺めていると、犬がほんとうに大すきなんだなあとつくづく感心する。大事な愛犬の子どもを、このお家に送り出せるなら本望だ。
 今夜は、家ごはん。有希が、料理の腕をふるってくれる。子犬たちの相手をOKKI一家に任せて、途中からぼくもキッチンを手伝う。メニューはポルトガル料理!さすが!!
 OKKI一家は、高松にある「かにわしタルト店」のタルトをデザートに買って来てくれる。これまたぼくの大好物!最高!!
 OKKI一家の元に行く子犬がぶじ「くり」に決まる。引き渡しは4月末。それまではまだしばらく、母犬と過ごさせる。母犬の愛情をたっぷり吸収させてから、送り出したい。それはとても大切なことです。

2017年4月7日金曜日

3月21日(火)ぼくらはそうやって大人になる

 朝から雨。
 朝イチで、善通寺へ。
 ミムラのパン屋で朝ごはんのパンを買う。ここのは、昔ながらのザ・菓子パン。
 飲み明けの有希を迎えに行く。
 帰宅後は通常業務。
 昼休み。Eテレ「100分de名著」宮沢賢治の特集をみる。
 彼の作品は、後年の研究者が発掘したものも多い。有名な「雨ニモマケズ」は、その最たるもの。手帖に書かれたその文章は、「詩」というよりも賢治の「心情吐露」に近かった。それを「詩」として表に引っ張り出してきたのは研究者である。宮沢賢治本人ではない。彼が生きてたら、それを「詩」として扱われるのを不本意だと思ったに違いない。だからぼくは、「宮沢賢治」という名前を出す時、真っ先に「雨ニモマケズ」を代表作としてあげる人たちがきらいだ。「詩」として素晴らしい作品なら、他にたくさんあるのに…。
 また、この文章が政治利用された旨も指摘していた。戦争中、食べるものがなくひもじかった時代。質素に暮らすことを日本人の美徳とするためのキャンペーンとして、この文章が教科書に使われたという。原文にある内省的な側面が、自発的な覚悟と置き換えられた。言葉というものが、解釈次第でどうにでもなるという一例である。
 童話「なめとこ山の熊」では、「仕事」と「労働」についての現実にも言及された。危険に身を晒して熊を狩る小十郎の「仕事」は、彼にとってものすごく崇高で価値があるもの。生きがいにさえ感じている。それなのに、荒物屋の主人は小十郎の捕って来た熊の毛皮を安く買い叩く。到底、対等な取引とは云えない。そこに見られるのは、「労働」に対する搾取の構図。これはまるで、現代のブラック企業そのものじゃないか。そんなことを思った。
 午後遅くに、雨あがる。
 納品2件。
 夕方、愛犬つぶと散歩。1時間ほど。

 
 晩ごはんは味噌鍋。
 TVドラマ「カルテット」の最終回をリアルタイムでみる。この脚本が特徴的なのは、ドラマチックな事件や出来事が起こっても、登場人物の誰も過剰な反応をしないというところ。わざとらしく盛り上がることをあえて避けているかのようにも見える。スルーしたり、なぜかみんな「そんなもんだよね」と自然に受け入れたりする。現実世界に当てはめてみたら、実際にそんなものかもしれない。クールな現代人は特に。主題歌の歌詞ではないけれど、みんな『大人』なんだろうな。
 とにかく、面白いドラマでした。1クール、どうもありがとう。

3月20日(月)ひとつひとつの窓にともる明かりを、ぼくはそっと想っている

 連休最終日。
 注文しておいた本(ZINE)「窓に明りがともる。」届く。小西康陽の文章を読みたいがために買った。シリアルナンバーは086。早めに注文した甲斐あって、ぶじ手に入った。うれしい。
 ダンサーのカタタさんがすぐ近所のうどん屋さん「いちふじ」まで来ているという。ぼくと有希も向かう。そこでお昼ごはん。
 家族連れで来ているカタタさんが、「三野ふれあいパーク」に行くというのでぼくらもそれに便乗する。行くと、すごくたくさんの人でにぎわっている。すっかり忘れてたけど、「弥谷市」というイベントがあったんだった。有希と、愛犬のつぶと、そこいらをぐるぐる散策。
 野菜を販売しているテントで野菜をしこたま買い込み、ケバブの露店でケバブサンドをひとつ買う。有希と半分こして食べる。あんまり人が多いもんだから、すんなりと退散。
 2日目の打ち上げにも参加する有希を、四国学院大学まで送る。
 帰宅後。デザイン作業をしていたら、いつのまにか寝てしまう。
 夕方から、雨。
 引きこもってブログを書く。
 有希、四国学院大学に泊まり。


 真夜中の午前3時頃、子犬たちの暴れる音で目が覚める。シートなど取り替えるも、翌朝にはぐっしゃぐしゃ。やんちゃ盛りの子犬たち。

3月19日(日)21世紀型の遊牧民

 連休2日目。
 子犬の世話を有希に任せて、早めに外出。
 詫間は、庄内半島にあるパン屋さん「空to海」へ。パンを買い、店主のつくみさんとおしゃべり。彼女とゆっくり話すのは久しぶり。楽しい。
 仁尾のCafe Verandaに移動。
 ノートパソコンをカフェに持ち込んで仕事することを「ノマド」という。遊牧民。憧れていたわけではないが、出先で仕事をする気楽さは常々いいなと思っていた。自宅ではどうにも気が詰まるので。
 日あたりのいいコンサバトリーで、そそくさ取り出したるはノートパソコン。レモンティーを飲みながら、デザイン作業。時々、看板犬のジャンが見回りに来る。「ちゃんと仕事してるか?」


 途中。息抜きに、壁に掛っている藤田嗣治のリトグラフを眺めてみたり。隣に座る人たちの会話に耳を傾けてみたり。


 多島海を眼前にして、バカンス気分に浸れるお店。出来上がるデザインにも、多少は反映されるはず。


 一旦帰宅。
 市民講座の打ち上げに出席する有希を、四国学院大学まで送る。
 晩ごはんはひとりなので、台湾料理屋の「東方紅」へ。回鍋肉定食を完食。
 真夜中。四国学院大学まで有希を迎えに行く。