2017年3月11日土曜日

3月10日(金)深夜の観察

 通常業務。納品2件。
 夕方、仕事終わりに仮眠。子犬たちの夜鳴き(早朝鳴き)で、慢性的な寝不足に陥っている。
 20代の頃よくみていたゴダールの映画「男性・女性 Masculin, féminin: 15 faits précis」(1966年)をずっとみ返したかったのだけど、ぼくが持っているのはVHSのビデオ。再生機器も壊れてしまい、みれないままになっていた。ブルーレイで出ていることは知っていたけど、値段が高過ぎて買えず。
 ところが。そのショッピングサイトを久しぶりにのぞいたら、まさかの「品切れ」表示。プレミアがつく前に買わないと、いよいよ手が出せなくなる。そう判断して、先週ようやく中古で購入。無事、手元に。
 やはり、面白かった。フィクションとしてのドラマ映像と、ドキュメンタリとしてのインタビュー映像がモンタージュ的に同居している。前年(1965年)にあれだけカラフルな映画「気狂いピエロ」を撮っておきながら、本作は完全に白黒。そこもまたよい。
 最近。昔よくみていた映画を改めてみ返しているのは、自分の中の映像感覚を再構築する時期に来ているからなんだろう。多感な頃にくり返しみていた映画って、自分の根幹に関わる感性を養ってくれていたのだと今更のように思う。
 就寝前に遊んで疲れさせていたはずなのに、子犬たちは深夜に起きだして大鳴き。有希を起こしたくないのもあって、ぼくがひとりで対処する。しばらくケージから出し、母犬の寝床でおっぱいをたらふく飲んだらだいたい満足して寝てくれる。
 ところが、かきだけ満足できなかったようで、さらに鳴いている。ももとくりは早々寝床に戻ったので、とりあえずかきだけをさらに母犬と遊ばせる。姉妹の中でいちばん身体が小さいのに、かなり激しい。つぶも負けず、それに応酬。喧嘩しているように見えるけど、彼らがやっているのはあくまで甘噛み。相手のことを気づかいながら、遊んでいる。犬に社会性を持たせる上で、こういう時間はとても大切。親子水入らずを間近で観察しながら、ぼくも自ずとしあわせな気持ち。まあ、寝不足なのは変わらないけどね。

 

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