2017年2月8日水曜日

2月7日(火)一生青春しててもいいんじゃないかと思う(老けこむくらいなら)

 通常業務。
 昼休み。古道具と珈琲のお店LAZYBONESへ。
 テーブル席にスケッチブックが立てかけてあったので、何だろうと思って開いてみたら、古いマッチ箱が何ページにもわたってスクラップされている。
 このごろはすっかり見なくなったけど、かつて、喫茶店やバー、スナックや居酒屋や料理屋さん、ライブハウスなどが、オリジナルのマッチを作っていた。お店のロゴや住所・電話番号などはもちろん、一瞥してその店のものと判る個性的なデザインが施されたそれを、来店したお客さんに進呈する。今のショップカードが箱状になって、実用的なマッチがついてくると思えばいいのかな?当時はそれだけ、愛煙家が多かったということだろう。
 そのスケッチブックに貼られていたのは、京都市内にあるお店のものばかりだった。聞くと、とある人が学生時代に集めたものなんだそう。デザインのテイストから察するに、1970年代の頃だろう。レイモン・ペイネや宇野亜喜良のイラストが、それを如実に物語っている。


 やっぱりいいなあ、この時代のデザイン。


 老舗の喫茶ソワレやフランソワ喫茶室、イノダコーヒーにライブハウス磔磔なんかもあった。(驚くことに、今でもやっているお店ばかり!)


 LAZYBONESも、かつては京都にあった。店主のかつべさんは、このスケッチブックをしげしげと眺めながら、「ほんとに懐かしいなあ…」と眼を細めている。それほど口数の多い人ではない彼が、京都時代についてぽつりぽつりと語る時、若かりし頃の彼がときどき顔をのぞかせているような気がする。ぼくはその時の表情が、とてもすきだ。
 誰にでも青春はある。そしてそれはきっと、その人の中で、今もきらきらと輝いている。「Yesterday When I was young」という歌が、ふいに脳内で再生された。帰り来ぬ青春。
 夜。両親と居酒屋「浜街道」へ。高知の日本酒「久礼」を飲みながら、海鮮料理をいただく。おいしかった。

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